生産終了なドンシャリ MDR-CD570 その2







ドライバー後部を和紙で覆っている。穴を開けて低音の調整をしている機構。
塞ぐと低音が無くなり、スカスカの安物ヘッドホン並みに。
穴の大きさの調整で、低音のバランスを調整できる。
左右同じ大きさにしないと、低音のバランスが崩れる。




ドライバー後部で漏れる音を確認すると、不足している中域がら高域が多い。
全体の容積を増やし(中域増幅)、鋭く反射させる為に0.5mmのアルミ板を
スペーサー(セルスポンジ)を挟んで強力両面テープで接着。
更に周りをセルスポンジでもう一度覆ってアルミのエッジを見えなくする。





頭が当たる部分には、5mmm厚のスポンジ(100円ショップで購入)を接着。






TechnicsのRP-DJ1200と比べ、少し中域は引っ込みますが、
元から比べると中域の増幅分、厚めの音になりました。
定位が若干広がり、クラシックを聴いても違和感なく聞く事ができます。
もう少し暖かみが出ても良いかなとは思いますが。
音自体は低音が強めでシャープな立ち上がり。
あっさりしているのではなく、やや艶のあるイメージ。
改造前は無機質なイメージが先行していました。
強い定位憾はドライバー自体の性能かと。
とても強力な磁力を持つドライバーから発せられる音は、強い音圧を感じさせます。

HR-D100とRP-DJ1200とMDR-CD570の音を比べると、
中域から高域にかけてのバランスの違いが面白い。

一番高域まで出しているRP-DJ1200。やや高域の刺激が強い。
音場が狭くややドライに聞こえるHR-D100。耳元で音が鳴る。
一番下の膨らみと若干細めの高域が目立つMDR-CD570。他より広く深い定位。

・・・とまぁ、大体こんな感じです。それぞれに棲み分け出来そうな感じです。

解放にした時は定位が緩み、少しボワ付いた感じが全面に出て
スッキリしなくなったので、今回の改造(密閉)になりました。
元々のハウジングも悪くありませんが、自分としては中域の膨らみが
もう少し欲しかったので、今回の改造にはある程度満足してます。




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